こんにちは玖吏(@Kyuri_DIeeP)です。
今日は、
1、日テレのサッカー中継でのL字型構成
2、マルチチャンネル化
この2点を考えていきたいと思います。
1、日テレのサッカー中継でのL字型構成
昨日は、クラブワールドカップサッカー決勝戦が日テレで中継されていましたね。
ウィニングイレブンというサッカーゲームでしか名前を知っていなかった欧州名門チェルシーとブラジルのコリンチャンスが対決し、コリンチャンスが1ー0で逃げ切りチャンピオンに輝きました。なんでもコリンチャンスサポーターは発炎筒をつけたり、旗をふったり、最高の試合内容に最高の応援をしていました。
日本の浦和レッズのような応援の迫力があってかっこよかったです。
*東京都←→ブラジリア17,664Km、リオデジャネイロからの空路18,553Kmあるんですねーー。
そんな熱いサッカー中継にちょっとした問題があったのを知っていますか?
去年の、
明石家さんまがメッシに「間抜け」な質問 日テレのインタビューが海外でも「酷評」事件ではありません。
選挙と生中継の番組が重なってしまったということなんです。
同様の問題は、フジテレビでもありました。
では、どう対処したのか?
お笑い番組を夕方~20時で前倒しすることでなんとかダブることなく選挙番組を放送することに成功したわけですね。
しかし、日テレはクラブワールドカップという世界200ヶ国にも放送される番組を、「選挙番組やりますから日程前倒しでお願いします」と都合よくは出来ないわけです。
で、L字型でサッカー中継を放送しながら選挙情報も放送しました。
写真は、画面サイズをシネマに変更して、タイム 得点は切れていて見えませんが、画面拡大をすることで邪魔な選挙情報を排除しています。
が、邪魔くさいったらありゃしませんね。
こう思ったのは私だけではないでしょう。
twitterユーザーはこんな風に思っていました。
”ひどい中継”というのに賛成する人がほとんとでしょう。
では、どうすれば良かったのか2について考えていきましょう。
・マルチチャンネル化(サブチャンネル化)
鈴城さんのつぶやきにもありますが、”サブチャンネル”、この言葉”地デジ化”にとても関連している言葉なんですが、なんだかわかりますか?
答えは、日テレ1ch 日テレ2chを作って、番組を増やしましょうということです。テレビのチャンネルを増やすことができれば、生中継番組の延長にとても有効活用することが出来るんですね。
現在、千葉テレビでは、メインで千葉ロッテの野球中継をしていて、午後9字30分になると定時ニュース番組に切り替わります。
そして、サブチャンネルで野球中継を続けています。
こうすることで、ニュースを観たい人、野球中継を観たい人、どちらも不公平ないことがわかります。
同じことを東京MX、福岡SoftBankホークス中継でやっています。
じゃぁ、なんで日テレはそうしなかったんでしょうか?
ヒント、チバテレビ 東京MXはキー局ではない。
民放キー局(および同時ネットした一部系列局)の例では2011年3月6日、日本テレビがアイドルグループ・AKB48の主演ドラマ『桜からの手紙 〜AKB48 それぞれの卒業物語〜』のスピンオフ番組にて初となるマルチ編成を行った。サブ1chでは大島優子を、サブ2chでは板野友美をメインにした番組がそれぞれ放送された。この番組の冒頭ではチャンネルの切り替え方法の説明が流れた。またマルチ編成の行われないワンセグとアナログ放送では、サブ1chと同じ番組が放送された。
前例がないことではないですね。いったいどうしてなのか、以下に答えがありました。
マルチ編成を実施した場合に,視聴率が個別に計測できないためです.例えば同時に2番組(A,B)放送したとすると,A,Bを合わせた視聴率は分かりますが,A,Bそれぞれの視聴率は出ません.CM時の視聴率が分からないということは,「○%でいくら」という売り方ができなくなります.
キー局も過去に何度かマルチ編成を行ったことがありますが,確かCMを別々にしない構成にしていたと思います.(記憶があいまいですが)
NHKは,視聴率で商売していませんし,U局はデータ上「その他」扱いになっています.
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1473190664?fr=rcmd_chie_detail
ズバリ”経営”に関係してくるんですね。
民放は受信料を取らないかわりに、視聴率を取ることでCMを売ってもらいCM収入を得ています。CM収入が悪くなると経営がダメになるということではないですが、(TBSなら赤坂サカスのテナント料といった不動産事業、フジテレビならお台場合衆国の収益をサブでやっている)、テレビ=CM収入は大切になります。
したがって、マルチ編成で視聴率を収集できない、ということはデメリットになることがわかるかと思います。
こういう背景があって民放はマルチ編成に踏み切れないということなんですね。
地デジ化を推進し、テレビを買い替えさえたのに、(J:COMではそのままのテレビで視聴出来るデジアナ変換)、
映像品質の向上、ちょっとしたデータ放送にしか利活用されていない放送業界の現状が浮かび上がってきます。
今日は、日テレサッカー中継でのL字型構成からマルチ編成を知り、最後に本当の地デジ化がされいるのか?ということを書きました。
参照
もし地上デジタル放送でマルチ編成が全局で実施されたら